南カリフォルニアの暮らしと水事情

古泉明子

家のリノベーションを進める中で、フロントヤードやバックヤードにスプリンクラーシステムを設置しました。最低6インチ(15〜16cm)の溝を掘り、パイプを家の周りに張り巡らせていく作業です。
日本の一軒家ではあまり見かけないと思いますが、アメリカ、特に南カリフォルニアではごく一般的。庭やサイドウォーク沿いでスプリンクラーが自動的に水をまいているのをよく見かけます。

南カリフォルニアの気候

南カリフォルニアは年間を通じて温暖ですが、雨はほとんど降りません。思い返しても「最後に雨が降ったのはいつだろう?」と首をかしげるほどです。そんな砂漠のような土地に何千万人もの人が住み、日々水を使えているのは驚きです。

さて、水はどこから来ているのか、気になったので調べてみたところカリフォルニアの水資源は大きく分けて次の2つ。

  • コロラド川水系
  • シエラネバダ水系

これらの水が巨大なダムや貯水池、トンネル、パイプラインを通じて都市部まで運ばれ、私たちが日常で使えるようになっています。ただ、近年は気候変動の影響で「数年単位で極端に乾燥した年→雨の多い年」と変動が激しくなっています。そのため州は過去30年で13倍の規模になるほど貯水設備への投資を進めており、水をどう確保し、備えるか、が大きな課題になっています。

暮らしへの影響: 硬水の問題

さらにアメリカの水は日本に比べて「硬水寄り」。地域によって硬度は違いますが、カルシウムやマグネシウムが多く含まれており、グラスに白い跡が残ったり、蛇口に石灰質が付着したりします。

アメリカ国内の水の硬水度合いを示すマップを見ても、ロサンゼルスエリアは硬水中の硬水。日本から引っ越してきたら肌や髪の感じがちょっと違う、、と思われた方も多いのではないでしょうか。

生活上の影響としては:

  • ウォーターヒーターや配管に石灰が溜まり、機器や管の寿命を縮める
  • 見た目が気になる(グラスの水跡など)
  • 石鹼やシャンプーの泡立ちが軟水に比べて弱い

そのため、一部の家庭ではWater Softner (水を軟水化するための機械)を導入しているところもあるかと思います。ただ、設置費用や定期的なメンテナンス費用もかかるため、導入すべきかどうかは悩ましいところです。とはいえ、配管全体を交換することになれば大きな出費になるので、長い目で見たら投資の意味もあるかもしれません。

不動産は見えない部分の維持費も重要です。水質や配管の寿命は将来の修繕コストにもつながりますし、これからアメリカに移住をされる方も、日本との水の違いは暮らし始めてから気づくポイントなので、事前に知っておくと安心です。

家の修繕や暮らしの工夫、賃貸から投資のお話まで、幅広くご相談いただけます。日本在住の方もアメリカ国内の方も、お気軽にご相談頂ければ嬉しいです。

古泉明子(こいずみあきこ)

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