売り手の天下はいつまで続く?

ここ3年間ほどは本当に驚くほど不動産市場はまさに売り手の天下でしたね。

今も、あっちこっちの売買を見るに、相変わらず一つの物件に何組もの買い手がオファーをしております。そしてみんなフルプラライスかそれ以上の価格をオファーに書いてきます。

しかし、皆さん、そろそろ私はそのような現象はお終いになるのではと思います。私は今年の1月の弊社の全体ミーティングでここ2年間続いた不動産金利が3%未満で取れた時代は終わり、これから徐々に上昇しますと自分の予測を申しました。更に今年秋ごろからそれが5%を超えると不動産の今までの勢い、つまり一つの物件に複数のオファーが同時に入り、買い手同士の競争で結局リスト価格以上で売却される時代は、終わりになるだろうと伝えました。

しかし、その後実際にロシアとウクライナの戦争が起こり、一気に各国でインフレが膨れ上がり、それを抑えるために金利の上昇が早まりました。今日現在の30年固定がコンフォーミングで5.0%と付いております。これは私が予測した秋口よりずっと早まりました。さあこれから、もし5.0%を超えて続くようになれば、まず多くの買い手がローンが取れない事になります。それだけのスピードで買い手の収入が上がっていくとは思えません。すると買い手同士の競争は少なく、昔の正常な形になってくると思われます。また不動産価格もそんな二けたの上昇は無く、普通の4~7%の価格上昇になるかと思います。もちろん一部の地域では、短期間的には下がる所も見られるでしょう。

さあ、あなたが買い手ならいつ買いますか。売りたいならいつ売りますか。人生全体を見て判断しましょう。GOOD LUCK!!